「みやび盆栽」受講生作品のページです
2020年11月14日(土) 京都新聞文化センターにて
新型コロナ禍で長らく休講となっておりました「みやび盆栽」土曜教室を、11月より再開いたしました。各人マスク着用、検温、前後のアルコール消毒、室内の換気と、いわゆる”新しい生活様式”を守っての再開です。
再開後はじめてのテーマは、”クリスマス寄せ植え”です。
各種コニファーを中心に、ミニシクラメン、チェッカーベリー、マトリカリア、カルーナ等を組み合わせ、お好みで植え込んでいき、苔を付け、オーナメントやカラーストーンで仕上げます。
久々の講座でもあり、新規のかたもいらっしゃいますので、講師のご挨拶に続き、創作の流れをご説明します。手前に写っているのが、輸入もののコンクリート鉢と、クリスマスオーナメント各種です。鉢は角型、丸型があり、受け皿がセットになっています。いずれも鮮やかな色合いでクリスマス向き。
皆さんまずは講師の作品を参考にじっくり眺めて、自分がチョイスした鉢と植物の組み合わせを考えます。
さあ、最も楽しい?材料選び。女性は色彩感覚に長け、男性は造形面で優れている、というのが、講師の長年の経験から導き出された性向です。
自由な発想で組んでいただきますが、想いを表現できにくいところは、講師が手を入れるなどお手伝いします。1人1人の発想や表したい情景は当然違うので、出来上がりはそれぞれ異なった景色が生まれてきます。
今日の力作たち。皆さんやはり赤いチェッカーベリーがお好みのよう。いかにもクリスマスらしい雰囲気だし、実は長く楽しめます。森の小道を辿ると、そこには小さな教会が…
講師作品。講師はシクラメンを用いずあっさりと仕上げました。
恒例の全体撮影。鉢も色とりどりに、豪華なクリスマス寄せ植えが完成しました。皆さまお疲れさまでした。
来月の第2土曜は、「迎春用松竹梅」をご用意いたします。1年を通じて最も華やかな和風寄せ植えをお楽しみに!お申し込みお待ちしております。
2019年11月2日(土) 京都新聞文化センターにて
毎月第2土曜と定まっている「みやび盆栽」講座ですが、今月は、第2土・日曜の2日間、「京都府ものづくりフェア」に出展のため、第1土曜日に変更となりました。
12月の教材は、「みやび盆栽」の真骨頂、”迎春用松竹梅”ですので、今月は少し早めの”クリスマス寄せ植え”です。
モミの木に見立てた各種コニファーを中心に、おなじみのシクラメンやカルーナ、スイートアリッサム等をお好みで植え込んでいき、各種の苔やカラーストーンで仕上げます。
まずは材料選びから。今回は鉢も、信楽焼の作家もの、輸入ものの木製舟形鉢、瀬戸焼の丸鉢からお選びいただけます。
他のかたが作っているところを見て回り、参考にするかた。わき目もふらず我が道を行くかた…皆さんいろいろですが、それぞれ個性的な作品が出来上がっていきます。
小さい鉢なら簡単だと思われるものですが、コンパクトにまとめながら景色を造るのは意外と難しいのです。
本日の力作たち。少しだけクリスマス飾りをつけました。ホワイト・クリスマスをイメージして、生け花用のエンゼルヘアーをあしらってみました。
講師作品@:赤みがかった舟形鉢は、信楽焼の作家もの。色合いも足の付き方も面白く、和の鉢ですがクリスマス用に。
講師作品A:こちらも鉢は信楽焼の作家もの。上のものと同様、現在はもう作られていません。軽やかなストライプ模様と色みに、赤や緑のクリスマスカラーの色石がよく似合います。
2019年10月12日(土) 京都新聞文化センターにて
3か月の暑い夏を経て、今月よりセミナー再開です。
今月は、「秋の彩り」と題し、秋景色の寄せ植えをしました。
継続受講のかた、受講再開のかた、新規のかた、と経験回数もいろいろ。
盆栽にとても興味がおありのようで、いろいろ質問したいご様子。わー、だれか英語話せるひとはー?と一同あせりまくり。
ありがたいことに、今回から新しく受講に来られた女性が、さらりと通訳して下さいました。
聞けば家族でカナダのモントリオールから来られたとのこと。
カナダは今頃が紅葉の盛りだそうです。京都の紅葉にはまだ1ヶ月ほどあると知って、少し残念そうでした。
盆栽の扱いについて質問したり、講師が20分ほどで1作品を仕上げる過程を見学したり、みんなの完成作品の写真を撮ったりした後、次の目的地に向かって出発していかれました。
半時間ほどの間でしたが、思いがけない国際交流が生まれました。
”一期一会”とは誠にこのこと。これからもどうぞよい旅を!
皆さんの作品です。
もみじは背が高いので、みなさんメインに用いられましたが、実のなるもの2種を合わせるのは難しく思われるのでしょう。
タチバナモドキと姫リンゴを両方使われたかたはありませんでした。(左端の実もの2種は、講師作品です)
来月の講座は、第1土曜日に変更させていただきます。
少し早めですが、クリスマス和風寄せ植えを予定しております。
(第2土曜日は京都ものづくりフェアに出展のため)ものづくりフェアについてはこちらをご覧ください。京都ものづくりフェア2019
2019年1月12日(土) 京都新聞文化センターにて
今日は「春に浮かれて」と題して、しだれ桜の盆栽を用います。外はまだ寒いけれど、植物たちは早くも花咲く準備をしています。
枝ぶりを見ながらおのおの材料選び。どれもたくさん蕾がついていますよ。
はじめての方が多いので、ちょっと手助けを。受講生さんの間では、「大幅な改修工事(?)」という話ですが…
完成作品。富士しだれ桜は、富士山のふもとで発見されたのでこの名があります。咲き初めは白っぽいけれど、満開に近づくにつれてピンク色が濃くなってくるのが特徴です。
〈参考〉井上修造園が作庭した中国茶カフェ”ISO茶房”さまの坪庭の富士しだれ桜です。
はじめの頃
満開時。ずいぶん紅くなっています。
2018年12月8日(土) 京都新聞文化センターにて
12月はいよいよ、「みやび盆栽」の真骨頂”松竹梅”です。
紅梅、白梅のいずれか、または両方をメインに用います。今年は、できればご自分の作品にお題をつけていただきましょうか。
ベテラン(?)のかたも初心者のかたも、それぞれ置き場所をイメージしながらの作業です。
年齢性別関係なく、ワイワイと相談を。
グレーの鉢・薄緑の鉢、紅梅・白梅・紅白2本立て、他の花材の配置、石の組み方等で、さまざまな表情が生まれます。
みなさま良いお正月を。
(最後、みんな写真を撮るのが忙しく、「お題」どころではなく…すっかり忘れてしまいました。
学校法人聖母女学院にて
2018年11月7日(水) 聖母教育支援センター手作り講座
「ろうや柿の苔玉作り」
秋たけなわの候、聖母女学院の現保護者のかた、ゆかりあるかたを対象に、手作り講座を持たせていただきました。
20余名のかたのご参加を頂き、にぎやかな華やかな会となりました。
最初に「みやび盆栽」の説明を少々。今日の苔玉つくりで、みやび盆栽の片鱗を垣間見ていただければ幸いです。
壁の十字架とマリア様もお見守りくださっています。
機会あれば来春、さくらの苔玉つくりでお目にかかりましょう。
力作の数々(一部)。赤い実は年が明けてもまだまだ楽しめます。
2018年10月13日(土) 京都新聞文化センターにて
今月のメイン花材は、”ろうや柿”または”ルビーサンザシ”です。時間があれば山野草の苔玉も作りましょう。
お題は、「かくれ里」です。
はじめてのかたも2名、来てくださいました。
花材は、ろうや柿またはルビーサンザシ、大文字草、コムラサキシキブです。鉢は信楽焼の創作鉢。
皆さんがんばって創作時間を残されたので、苔玉も作っていただきました。皿に乗せる苔玉を作られたかた、球形の鉢に収められるようにされたかた、それぞれに味があります。
2018年6月24日(日)神戸新聞カルチャー三宮教室にて
☆★笹盆栽で作ろう!七夕苔玉★☆
昨日の京都に続き、神戸・三宮にて、七夕苔玉の1日体験講座を行いました。
講師完成作品
今回は神戸市内から4名、市外からも1名のかたがお申し込み下さいました。
今日は苔玉作りですが、本来、主流としております和風寄せ植え 「京都・みやび盆栽」の説明をはじめに少しさせていただきました。
左端に立っておられるのは、このカルチャーセンターの担当者のNさん。教室の手配、新聞紙上の広告掲載、申し込み受付その他、窓口になって一切の事務を取り仕切って下さいます。
昨日と同じく、まず短冊や星型などの飾り作りから。
根を整えたらっきょう竹に、水苔をつけていきます。今日の花材は花苗などとは違って少し大きいので、包みはじめが難しい。いつもと違った方法をお教えします。
なぜか全員立ち上がっての作業に(^^;) まあ気楽に座って下さいね…
緑のハイゴケで包み、糸をかけていきます。はじめはいびつで心配なかたも、だんだん丸くしていけますから大丈夫。
いよいよ飾りつけを。これでぐっと七夕らしくなります。ご自宅に帰られてから、また何か好みのものを足されても。
自然のものですから、まったくそのままでもいいのですが、ちょっと出すぎてバランスが良くないな、と思われる葉っぱはカットしておきましょう。
毎日の水のやり方、手入れの方法などをお話しします。質問のあるかたはどうぞこの際に。
植物一般なら、今日の苔玉に関すること以外でもお受けします。この際、普段からの疑問でも何でもご遠慮なくお尋ねください。この道三十数年の京のベテラン庭師が、できる限りお答えします。
最後にみんなの作品を一列に並べて撮影会。撮るのにも皆さん力が入っています。
今日の力作たち。銀河をイメージしたクリアな受け皿にばら色のピンククォーツを散らしました。切った枝に吊るす七夕と違って枯れないので、たなばた祭りが終わってもイキイキした緑が楽しめます。
暑い中参加者の皆さんお疲れさまでした。秋にはまた、秋らしい花材での開講を考えております。お楽しみに!
2018年6月23日(土) 井上自宅にて
今回の単発セミナーは、ラッキョウチクを用いた”七夕苔玉”です。
材料はラッキョウ竹・水苔・ハイ苔・七夕装飾品です。透明トレーと、敷き石としてピンククォーツもご用意しました。
ラッキョウ竹は、節と節の間がラッキョウのように丸くふくらんでいるので、この名があります。普通のストンとした竹は、盆栽には仕立てられないので、盆栽にはこのラッキョウ竹が用いられます。
【午前の部】
まず、らっきょう竹を鉢から取り出し、土を少し落とします。今回は四角い鉢ですので、ある程度丸くなるように、ハサミで根をカットして形を整えます。
抗菌・保水作用のある特殊な資材を練りこみ、粘り気を持たせて扱いやすくした水苔で、根っこをくるんでいきます。
ボール状にした水苔の上からハイ苔を巻き、糸でくるみました。ここまでで1時間程度です。
飾り物いろいろ。水がかかっても大丈夫なものをご用意しました。
願いを込めて飾りつけを。紙ではないので文字は書けませんが、文字通り金銀にきらめく短冊、星型、ハート型などを、和紙のこよりならぬ極細の針金で下げていきます。
受講生さんの作品。皆さん七夕苔玉は初めての挑戦でしたが、2時間足らずで見事完成。力作揃いです。
今回は皆さま京都市南区や伏見区など遠方より、洛北の市原までお越しいただきました。心配だった天候も泣き泣きの空模様ながら、なんとか保ちました。織姫彦星も、年に一度の逢瀬に恵まれますように…
【午後の部】
雨がだんだんきつくなってきましたが、午後も引き続き、受講生さんが来られました。
今度は苔玉を作る前に、先に飾りを作っておくことにしました。
まずは形を整えた根っこを、水苔で包んでいきます。
今回の苔玉はちょっと大きめなので、糸を巻いていくのが少々難しい。きき手の糸巻きの持ち方、糸の繰り出し方のコツをお教えしました。
さてお楽しみの飾りつけ〜♪
透明トレーに乗せて、ローズクォーツを散らしました。恋の想いに似つかわしい、優しい色の敷き石です。今は薄いピンクですが、水に濡れると濃い目のばら色になります。
2018年6月12日(土) 京都新聞文化センターにて
今月は”姫サルスベリ”(京瓦を用いて)です。
材料はリュウノヒゲ・各種セダム・ネコヤナギ・ビッグベリー・各種の苔等です。メインの姫サルスベリが少し大きすぎると思われるかたには、清姫モミジ、コムラサキシキブ等をご用意しました。
【講師作品】
今日はどちらかというと”うつわ”に主眼を置いています。京瓦職として「京都市の名工」に選ばれた、横山源一郎氏の最終作品です。
丸に五弁の花の紋が描かれていますね。調べてみると久我竜胆(くがりんどう)でした。いずこか由緒ある寺院の屋根に上げられているものなのでしょう。
以前横山氏から幾つか特別に分けていただいたもので、もう今では造られていません。今日はこの貴重な京瓦を惜しみなく?使って、色鮮やかな花を咲かせる姫サルスベリをメインに、大胆な寄せ植えを作ります。お題は『豪放磊落』。ちょっと”西郷さん”を思わせるような。
【豆知識】 五つ竜胆車の家紋
家紋は昔は「かもん」と呼ばず、「家の紋」、「紋所」、「ご紋」、「ご紋章」などと呼んでいました。
今日の瓦の紋は数ある竜胆紋のうちの「五つ竜胆車」というものです。竜胆紋には笹竜胆、埋み竜胆、六つ花竜胆など種々の意匠があります。
リンドウとは竜胆(リュータン)が訛ったもので、根っこは竜の胆のように(? 誰が食べてみたんだろうか?)苦く、解熱、健胃、整腸などに効くとされてきました。
…昔、役の小角(えんのおづぬ)という行者が冬の山中で修行をしていました。すると雪のなかに1匹の白うさぎがいました。うさぎは雪の下から一葉の草をくわえて跳んでいきました。小角がそのあとを覗くと草があり、その根を噛んでみると大変苦い味がしました。しかし、そのうちに体内に力がみなぎってきたといいます。この草が竜胆で、役の小角は、竜胆を薬草にしてついには超能力を体得したそうです。
竜胆は秋になると、紫の可憐な花を咲かせます。その花と葉を組み合わせた模様が竜胆紋です。
「久我家では成人になると、”竜胆たすき”の紋付を着…」と書かれた書物が残っているので、村上源氏である久我家が竜胆の家紋を使っていたことがわかります。また、曹洞宗の寺院には竜胆を寺紋としているところが多いそうです。
今日の瓦も、おそらく京都の曹洞宗のお寺の紋と思われます。五つ竜胆車にもいろいろなバリエーションがあり、筆者にはどちらの寺院かはわかりませんでした。どなたかご存知ありませんか?
各種材料。この中からメインを選んでいただきます。
受講の様子A 違う角度からもみんなで見てみましょう。
受講の様子B いつもお話していますが、離れて見てみると、詰まり過ぎているところ、また逆にすき間が空きすぎているところが見えてきます。
受講生の方々の作品。花材がちょっと大きすぎるかも、と、少し小さい清姫モミジやコムラサキシキブ、小さめの瓦もご用意しましたが、皆さんやはり姫サルスベリに久我竜胆紋の京瓦を合わせるほうを選ばれました(^^)
クリスマス向きの赤い実のなるチェッカーベリーや、ネコヤナギなども京瓦に調和していて不思議な感じ。
瓦の向きを真横だけではなくちょっと斜めにふってみると、また違った味わいが出ますね。何となく御所車にも見えてきます。
姫サルスベリのこの”サマーフラッシュ”という品種は、夏になるとこんな鮮やかな紅い花が咲きます。お楽しみに!
※京都新聞文化センター「みやび盆栽」教室は、夏期の7・8・9月は休講となります。
10月より、また新たな趣向を凝らした教材を揃えて再開いたします。それまで皆さまお元気で!
また暑い夏がやってきますが、くれぐれもご自愛の上お過ごしください。
2018年5月27日(日) 井上修造園作業場にて
去る3月25日に、神戸新聞カルチャー三宮教室で「サクラ苔玉の体験講座」を行いました。三宮教室での開講は不定期なので、次回まで待てない!とおっしゃる体験者のかたが、今度は寄せ植えを習いたいと、当方まで遠路はるばる(!?)お越しになりました。
メインにはネコヤナギの盆栽を選ばれました。作業台に使っているのは、今から300〜400年くらい前の中国の石うすです。北京の北の方から運ばれてきたと聞いています。直径1.6mほどあるので、作業台にはもってこい(*^^)v
ネコヤナギの枝ぶりを面白くするために、針金を巻き付けて曲げていきます。
セダムを植え込んだあと、薄い鳴滝砥石を立てて景色を作っていきます。
石ひとつにしても、どんな色の石を選ぶか、縦にするか横にするか、で、表情が全然違ってきます。
貼り付ける苔にしても、「いろんな種類があるんですね〜。」と感心されることしきり。
仕上げに砂利やビリ石を敷いて完成。「うんうん、2時間も頑張っただけあって、なかなかの出来♪」
今日は戸外なので、撮影できる机がありません!急遽、仕事用の2トントラックの荷台を撮影場所に。杉皮をバックに立て、置き台には枕木を利用。本業は造園業なので、何なりと揃います。
背景の板と置き台を変えてみました。鉢は信楽焼の足付きのもの。ネコヤナギを主に、垂れ下がるタイプのセダムを合わせました。白っぽい伊勢サビ砂利に、少しだけ入れた安曇川ビリ石の濃さが効いています。お寺巡りがご趣味だけあって、選ばれた後方の立て石が何となく観音様を思わせる仕上がりに。(-人-) 2時間ほどかかって、ほとけさまを擁した小さな枯山水の日本庭園が完成しました。
「楽しみで楽しみで前夜は眠れなかった!」とおっしゃるほどの熱意で、片道2時間近くかけてお越しくださいました。ご期待に沿うことができたようで、当方も嬉しく思っております。キンズ(ミカン科キンカン属)の苔玉や、富士溶岩石の岩つき盆栽など、まだまだたくさん、やってみたい材料がおありのようでしたが、それはまた次回以降のお楽しみに。Y・T様、来月は三宮教室でお目にかかります!
神戸新聞カルチャー三宮教室の「みやび盆栽」講座は、来月24日、単発で”七夕苔玉”を行います。
※お申し込みは下記の神戸新聞カルチャー三宮教室へお願いします。
(クリックすると飛びます)
2018年5月12日(土) 京都新聞文化センターにて
今月は初めての”岩つき盆栽”です。
材料は富士溶岩石・松・もみじ・長寿梅・ミニバラ・岩ヒバ・各種の苔等です。
各種材料。この中から数点選んでいただきます。変わったところでは、洋物のミニバラがあります。
今日の課題は少々難しいので(!)、溶岩石の花材をつける場所に、こちらのほうで針金を仕込んでおきました。
ここで富士溶岩石について少々。
富士溶岩石とは、地球内部の奥の核より湧き出し、海底より噴出して、1万メートル以上の高さにまで達してしまうほど強いエネルギーを持つ溶岩が固まってできたものです。山頂からの噴火は2200年前が最後だということです。
全ての運気に強烈なエネルギーを与える石だそうですから、風水にこだわるかたには強力なお守りになるでしょう。
受講の様子@ 今回から教室が1階に移動しました。
受講の様子A 粘りのある土で根元をくるみ、溶岩石に配置していきます。
受講の様子B 迷ったらほかの人のところに行って見てみると、新しいアイディアが出てきます。
受講の様子C 絵と同じで、時々少し離れて見てみるほうが、全体のバランスがとれます。
受講生作品@
受講生作品A
受講生作品B
それぞれ小さめの石を添えると、風に耐える松と打ち寄せる波で、たちまち海辺の景色ができあがりました。
講師参考作品
やっぱりなんとなく性の違いが現れますね。皆さん荒々しい景色の中にもどことなく女性性を感じます。講師のは大きさもあってか、やはり男性的。
今回は霧島ツツジと松の寄せ植えの予定でしたが、この春の異常な暑さで、ツツジが咲き終わってしまいました。
急遽、岩付き盆栽をやってみることにしました。初めての試みで、時間がぎりぎりまでかかりましたが、皆さん大健闘され、味のある作品になったと思います。お疲れさまでした。来月は姫サルスベリの寄せ植えを予定しております。
3月17日(土)・18日(日) 中国茶カフェ「ISO茶房」にて
3月17・18日の2日間、ISO茶房さんをお借りして、みやび盆栽「花の宴」のための講習会を開きました。10時から3時くらいまでの間、自由な時間に来て、寄せ植え・苔玉のお好きなほうを作っていただきます。
手前のかたは(=^・^=)の置物をあしらった苔玉を作成中。奥のかたは初めてで、富士しだれ桜の寄せ植えに挑戦。
初めての方も、かなり手馴れた方も、創作後のティータイムにほっとひと息。中国茶に不案内なかたも、お店のマスターが希望を聞いて、お好みに合ったものをチョイスして下さいます。
セミナーの合間を縫って、主催者側の作品を作成しています。この展示会で始めて使う額縁型のハンギングボックス。今回はイーゼル式の台に置いて絵のように見せることに。
初日の作品。左奥は講師の参考作品、岩付きの盆栽です。
2日目。富士しだれ桜を中心に、石を配して流れを表現します。少し離れて見るほうが、イメージがわきやすい。
手前は苔玉作成組。はじめてのかたも、きれいに真ん丸に仕上がりました。奥のお2人はそれぞれ梅と桜の寄せ植えを。
講師作品:名付けて「春の声」。陶器のオブジェは大倉清教氏からお預かりしたものです。皆さんは何に見えますか?
昨日作った講師作品の背景に、空色のボードをはめ込みました。十月桜とセダムで、まるで飛び出す絵本のよう。
奥庭の全景。大小の桜のハーモニー。満開が待たれます。
受講された皆さんの作品。これは3月18日です。今年は暖かいので、2日後の今日で既に、つぼみがかなりほころんでいる様子。満開は今週末くらいでしょう。
2日がかりで完成した奥庭のディスプレイと作品の展示です。手前のスタンドがお客様をお迎えするウェルカムボードのよう。こうしている間にも、みるみるうちに蕾が膨らんでいきます。”花の命は短くて…”見頃のうちにどうぞお越しください。講師作品の一部はは販売もしております。
※3月25日に、ISO茶房さんがお茶会を催されます。詳細は下記の通りです。(ISO茶房さんのフェイスブックから頂きました)皆様ぜひご参加ください。
春のお茶会「お花見茶会」 3月25日(日) 11:00 - 17:00
ISO茶房では先日坪庭のリニューアルをいたしました。京都では珍しい品種の「フジマメシダレ(枝垂桜)」を植え、25日頃に咲き頃を迎えます。ISO茶房の1本の小さいな枝垂桜ですが、お花見しながらの中国茶茶会を開催することになりました。
茶席と中国茶を複数ご用意しておりますので皆様のご参加お待ちしております。中国茶は茶藝にてお淹れいたします。参加費は1000円です。茶席時間は特に設けておりませんので開催時間内にISO茶房にご来店下さい。
またすみませんが、この日は一般営業とランチのご提供は中止させていただきます。
以上よろしくお願いします。ISO茶房オーナー
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2018年3月10日(土) 京都新聞文化センターにて
今月はどちらかというと南の島のイメージで。
花材は天皇梅(てんのうばい)と各種セダム、タマリュウです。
天皇梅の正式名称は「天の梅」で、テンノバイ、がテンノウバイに変化したものと思われます。葉が山椒に似ており、海辺に自生しているので別名「磯山椒」(イソザンショウ)とも呼ばれています。鹿児島から台湾に自生していますが、沖縄の自生種は絶滅危惧種に指定されています!
題は「満天の星」とつけました。手前左側は講師見本作品、右側はあとで説明しますが、岩つきの松盆栽です。
受講風景。外は寒い風が吹いていましたが、ガラス越しの陽が暑く感じられるようになってきました。春ももうじきですね。
受講生作品@ 奄美の島のイメージで。
受講生作品A 変化をつけて、メインの天皇梅を思いきって傾けてみました。
受講生作品B なかなか面白い枝ぶりです。埋め込んだ平たい石が庭の飛び石のよう。
みんなの作品を一堂に。それぞれ味があり個性が出ています。
改めて講師作品。タマリュウのみを添えてあっさりと。
講師がそのまた上の師匠(大師匠!?)に教わってきた岩つきの松盆栽です。右下に見えるのはモミジ。鉢物ばかりでは飽きるので、時にはこんな意匠も変化があって面白いかと。受講生さんたちの反応で、今後導入するかどうか決めようかと、持ってきてみました。皆さんかなり興味を持ってくださったようなので、作りやすい方法を考えてみます。乞うご期待!
おまけ:天皇梅はこんな可愛らしい花が咲きます。
2018年2月11日(日) 神戸市灘区『育(はぐくみ)空間』にて
春を待つ苔玉教室
昨年11月、初めてクリスマス盆栽のセミナーを開いた 『育(はぐくみ)空間』にて、旭山桜・ネコヤナギ等の苔玉作りの会を行いました。
苔玉作りははじめての方ばかりです。
保水性のある特殊な水ゴケや青いコケの巻き付け方、真ん丸に形作るコツ、などを順を追ってお教えしします。
今日の材料はミニ桜、ネコヤナギ、キンズ(ミカンの1種)、白椿、を用意しましたが、皆さんやはり桜がお好きなようで…あさひやま桜は人気です(^^)
2つ目にネコヤナギを作られた方も幾人かおられました。
皆さん手つきもよく早めに仕上がったので、苔のみで作る”苔ボール”(文字どおり苔玉)の材料をサービス。
今度は基本的に講師の指導無し。「さっきの知識で自力でやってみましょう!」
和気あいあいとした雰囲気の中、大小の苔玉が勢揃い。みんな、春の訪れを内に秘めています。
所要時間は約2時間。皆さんお疲れさまでした。可愛がって綺麗な花を咲かせてください。
2018年2月10日(土) 京都新聞文化センターにて
今月は鉢選びが先行しました。
…先月、四国は高松で作られた創作鉢を発見。
そのあまりの面白さに、2月の講座は、これらを使った苔玉に決定!
白椿やネコヤナギ(カワヤナギとも言う)を合わせて、
簡素な中にも華やぐ空間を演出しました。
すわりの良い苔玉を作るのは、何度やってもなかなか難しいもの。
手前のかたは1つ目の白椿を、奥のかたは椿を仕上げて、2つ目のネコヤナギを作成中。
お題は、「月の孔雀」。 椿の品種は”白孔雀”
白孔雀は古来より天の使い、との言い伝えがあり、縁起がよいとされています。
(白クジャク参考画像)
ねこやなぎの花言葉は、 ”思いのまま”(これでいいのだ?)や、”努力が報われる”、”率直”など(なのだ)。
瓦風のシンプルな皿には、趣向を変えて、苔だけをまとめた”苔ボール”をあしらってみました。
久しぶりの雨で足元の悪い中、皆さまお疲れさまでした。
来月のメインは、天皇梅か姫ライラックを考えております。あとひと月すれば、この寒さもゆるんでいるでしょうか?
風邪など召されませんように(^^)/
2017年12月17日(日)午前 井上修造園・自宅にて
お2人とも信楽焼・木の葉形の鉢を選ばれました
まず中心になる梅の位置を決め、五葉の松、縞笹の順に配置していきます
土を敷き、それぞれの場所や傾き等を決定します
こんもりした苔と、松の後ろからのぞく、岩山に見立てた立て石が特徴の「絶海の孤島の楽園」です
右側手前の石の間に、新しい趣向として滝流れを配しました
同日午後 井上修造園・自宅にて
ご子息の縁談を願って、狸庵の舟形鉢で松竹梅を作られました
丸くぽこぽこと貼られた苔が美しい
同じようなレイアウトの講師作品と共に置いてみました
向きをそろえて船足の速さを表します
お題は「豊漁」
良きご縁がありますように、と、講師もお祈りしております
2017年12月10日(日) 井上修造園・自宅にて
午前中は10時から、参加2回目のかたがお1人
お正月ものを習いに来られました
たくさんの鉢の中から、置き場所の広さや雰囲気、それと何よりも好みに合ったものを選んでいただきます
どなたもここが一番迷うところ
「ああ、どれにしよう…」
萬古焼(三重県四日市市)の青い六角形の鉢に決まりました
お題は名付けて「亀甲」
お正月にふさわしいおめでたい名前です
一通りご説明したあと、まずは思うように組んでいただきます
庭園の説明などしながら、講師の手直しが入ります
完成作品 「亀甲」
白砂が入るとぐっと引き締まります
丹頂鶴を2羽あしらっていっそうお正月らしく。
午後1時からは神戸より来所のかたがお1人
このかたはこの秋から始めて3回目の受講なので、少し手馴れておられます
偶然ですが、午前中のかたと同じ、萬古焼の六角形の鉢を選ばれました
基本の組み方を説明してから、ご自分で組んでいただきます
苔の貼り方にも、あかぬけて、豪華に見えるコツがあります
秘伝?伝授の最中('◇')
完成作品 「亀甲」
遠景にかすむ山々に見立てて、後方に石をあしらいました
ここが造園発「みやび盆栽」の醍醐味です
丹頂鶴を付けるのを忘れました^^;
後日お渡しします
2017年12月9日(土) 京都新聞文化センターにて
今月は迎春用松竹梅を作ります
お題は「宝船」
タヌキの置物で有名な信楽・「狸庵(りあん)」の舟形鉢を使用しました
この鉢は、たぶん30年以上前のものです 今はもう作られていません 在庫品のみ ”幻の鉢”です
制作風景@
制作風景A
板書:材料の説明 おまけにちょっとイラストを(^^)
手前は講師の見本作品です
受講生作品
受講生作品
受講生作品
受講生作品
2羽の丹頂鶴に注目!講師側が間違えて、羽の開いたほうばかり2つ持ってきてしまいました (他のは羽を開いているのと、閉じているのとが1羽づつです)
…急きょ、このように2羽が連なって飛んでいるかたちにしました
これもまた、表現としてはなかなか良い仕上がりになりました
2017年12月7日(木) 井上修造園・自宅にて
迎春用松竹梅のこけ玉バージョンです
梅は紅梅
松は枝にひねりの入った”寿づくり”
笹に南天の赤色を少し合わせて、おめでたい感じに仕上げました
梅を中心に、象嵌の板に乗せてみました
3ついっしょでも、別々でも飾れます
クリスマスの寄せ植え@
鉢は鮮やかなブルーの入った信楽焼
こんもりと苔を盛り付けて、和の雰囲気を出しました
お客様の集まる食卓の中心にふさわしい、華やかな作品になりました
クリスマスの寄せ植えA
2作目は手洗い場に設置、ということで、がらりと雰囲気を変えて山野草の鉢で
コノテガシワとセダムだけを用い、同系色であっさりとまとめました
2017年12月3日(日) 井上修造園・自宅にて
お題「宝船」
本日の受講生さんはお1人。ゆったりと場所を使って、迎春用松竹梅を2作品作られました。
今はもう生産されていない狸庵の”幻の舟形鉢”が気に入られ、まずはこれから。
ご自宅での置き場所を考え、舳先は左向きに。
お題「絶海の孤島の楽園」
2作目は同じく信楽焼の青い木の葉形の鉢で。
ボリュームのある苔のかたまりをそのまま使ったので、さながら張り出した断崖絶壁のようなダイナミックな景色が生まれました。
2作で所要時間は約2時間。今後の世話の仕方を熱心にお尋ねになって帰られました(^^)/
2017年11月18日(土) 神戸・「育(はぐくみ)空間」にて
参加者:12名
まず鉢を決め、花材をいくつでも自由にチョイスします
植える前に講師のチェックが入ります
盛りだくさんに入れれば美しくなる、というものではありません(^_^;)
ここでみやび盆栽流・「引き算の美学」の登場
花材を自由にお選びいただいたので、個性豊かな作品群になりました
(順不同)
参考:講師作品
「HOLY NIGHT in KOBE」
最後に講師総評
次回12月17日の迎春用・松竹梅講座のご案内チラシをお配りしました
初めての神戸教室開催でしたが、近くは徒歩10秒?の方から、遠方は和歌山市内よりお越しのかたもありました
皆さまお楽しみいただけたでしょうか?
また次回のご参加をお待ちしております
平成29年11月11日(土) 京都新聞文化センターにて
クリスマスの和風寄せ植え
今回のイメージは「貴婦人の庭」です
平成29年10月14日(土) 京都新聞文化センターにて
「リンゴが夢みる丘」1
「リンゴが夢みる丘」2
「リンゴが夢みる丘」3
「渓流の里」
大文字草1
大文字草2
大文字草3
大文字草4
おまけ:受講の様子
皆さまお疲れさまでした。
来月もまた元気でお会いしましょう(^^)/